
わずかな進歩だって
紙一重のわずかな進歩だって、どうして、どうして。自分では絶えず工夫して進んでいるつもりでも、はたからはまず、現状維持くらいにしか見えないものです。 太宰治(作家)
紙一重のわずかな進歩だって、どうして、どうして。自分では絶えず工夫して進んでいるつもりでも、はたからはまず、現状維持くらいにしか見えないものです。 太宰治(作家)
それはもう大昔からきまっているのだ。人間には絶望という事はあり得ない。 太宰治(作家)
どうも、陸上の生活は騒がしい。お互い批評が多すぎるよ。陸上生活の会話の全部が、人の悪口か、でなければ自分の広告だ。うんざりするよ。 太宰治(作家)
君に今、一ばん欠けているものは、学問でもなければお金でもない。勇気です。 太宰治(作家)
やはり小説というものは、頭で考えてばかりいたって判るものではない。書いてみなければ。 太宰治(作家)
駄目だかどうだか、自分で実際やってみて転倒して傷ついて、それからでなければ言えない言葉だ。 太宰治(作家)
私の帆は既に挙げられて、港の外に出てしまったのだもの、立ちつくしているわけにゆかない、行くところまで行かなければならない。 太宰治(作家)
僕は今まで、説教されて、改心した事が、まだいちどもない。お説教している人を、偉いなあと思った事も、まだ一度もない。 太宰治(作家)
不幸な人は、ひとの不幸にも敏感なものなのだ。 太宰治(作家)
いますぐ一度に、すべて問題を解決しようと思うな。ゆっくりかまえて、一日一日を、せめて悔いなく送りたまえ。 太宰治(作家)
疑いながら、ためしに右へ曲るのも、信じて断乎として右へ曲るのも、その運命は同じ事です。どっちにしたって引き返すことは出来ないんだ。 太宰治(作家)
朝めざめて、きょう一日を、十分に生きる事、それだけを私はこのごろ心掛けて居ります。 太宰治(作家)
学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。 太宰治(作家)
不用意にもらす言葉こそ、ほんとうらしいものをふくんでいるのだ。 太宰治(作家)
幸福の便りというものは、待っている時には決して来ないものだ。 太宰治(作家)